八月十五日に東京湾を自転車で一周しました。寄り道をしたため二日と半日かかりました。
最初の目的地は幕張の運転免許センターであり、市川市を午前七時半出発し八時四十分に到着しました。こちらには原付免許の試験のために訪れましたが、落ちました。この件は別に記します。十一時ごろ出発しました。
次の予定は午後九時に木更津市であるため時間に余りが出ました。そのため国道357号沿いに八幡宿まで南下し、内陸部に入りました。大多喜街道を進んでいたところ偶然ダムを見かけ、少し休憩がてら見学しました。こちらは山倉ダムといい、水面を利用して太陽光発電をしています。公共財団法人自然エネルギー財団の記事によると藻の異常発生を抑制できる可能性があるようです。以下は引用です。
環境面では、水質・生態系・景観に対する影響が考えられる。水質に関しては、水面の一部を太陽光パネルで覆うことによって改善効果を期待できる。ダムのように水が溜まる場所では、太陽光による光合成で藻が繁殖して水質を悪化させる問題がある。水面に太陽光パネルを設置すると、光合成を抑制できる可能性が大きい。
山倉ダムでは川から取り込んだ水が工業用水として出ていくまでのあいだに、藻の影響などによって水の pH 値が上昇する(アルカリ性が強まる)。そこで pH 値を下げるために薬品を投入する必要があるが、太陽光発電を実施してから pH 値の上昇が小さくなって薬品の投入量が減っている。「ただし水質に影響を与える要因はさまざまあるため、太陽光パネルによる改善効果があるかどうか一概には言えない。今後も定期的に水質を調査して状況を見ていきたい」(水道局の小菅氏)

そのあと大喜多街道に戻り、少し進んでからうぐいすラインに入りました。こちらは緩やかな傾斜であり木々に囲まれて心地よい道ですが、ところどころ木が迫り出している箇所があり車を退避するのが大変でした。うぐいすラインと国道409号線との交差点にあるセブンイレブン市原原田店で再び休憩しました。
この後は小湊鐵道としばしば並走し四時に高滝につきました。特に用事もなかったため、そのまま木更津に向かい、五時半に木更津駅に到着しました。寄り道をしなければ九十九里浜まで行けたかもしれませんが、遅刻せずに済んだと安堵するべきでしょう。時間までは花火を見学しました。

仕事はタイミーで申し込んだ木更津花火大会の片付けです。機材を軽トラに搭載して荷台に乗って移動し纏める仕事です。社員の方に荷台に乗るよう促されたときは合法なのか不安でしたが、仕事の後で調べたところ例外的に許されるようです。実際、荷台に乗っているときに警官に見られていましたが呼び止められることはありませんでした。午前三時に終了し快活クラブ木更津店に行きました。シャワー室で体を洗ってから着替え仮眠しました。
午前四時に出発しました。辺りは真っ暗で昨夜の喧騒は嘘のように静まり返っていました。国道16号でさえ車一台無く、街灯もないため道を間違えたかと思い、地図アプリで現在位置を確認しました。それでも空が白みかかるにつれ少しづつ車を見かけるようになりました。君津製鉄所、富津岬展望台など立ち寄りたい場所はいくつかありましたが足を延ばしませんでした。金谷港に六時四十分に到着し、七時の便で神奈川県に渡りました。昨日から菓子パンなどの軽いものしか食べていなかったためかひどい船酔いをしました。嘔吐こそしませんでしたが、実家に到着するまで酔いは収まりませんでした。
元々、着岸してからは三浦半島の先端などを見て回る予定でしたが、体調不良もあり、真っすぐ実家のある藤沢市に向かいました。普段より速度を落とし何度も休憩しながら走り十一時に着きました。シャワーを浴びて一時間ほど仮眠をとると何事もなかったように回復しました。昼食後は近くのブックオフに行きました。
翌朝、市川市に向けて出発しました。今度は寄り道は無しのため取り立てて記すことはありません。市川まで八時間ほどかかりました。
今回の旅で一番つらかったのはフェリーから実家までの区間で、次があるとすれば必ず酔い止めを忘れないようにしたいです。ただ、下船後もなかなか治らなかったことを鑑みると、ハンガーノックも併発していたのかもしれません。
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